yuuです。
今回はいつもとは少し毛色の違う話題をひとつ。
というのも、もともとこのブログを立ち上げた2014年~は
・マーケティング関連
・コピーライティングや心理学
・コンテンツビジネスでの0→1突破に特化したノウハウ
などに特化したコンテンツを発信してきたわけですが、ここ数年は
に関する情報も発信してきました。
具体的には2018年頃からですが
・FXの自動売買(EA)に関する情報
などについても触れた事もあり、それ以降は
・ネットビジネス系の相談
だけでなく
・FX自動売買EAについての相談
・その他の投資案件に関する相談
なども定期的に頂いています。
→投資&資産運用関連のカテゴリはこちら
・・といっても、ここ1年以上は投資関連の情報発信をしてこなかったので、相談数自体は以前よりも減ってきてはいるんですが、それでもちょくちょく来くるので今回は
・ここ最近の僕の投資事情
・ここ3年の検証経験を踏まえた上で言えるEAの実態や危険性
・自動売買EAよりも安定した投資スキームの基礎知識
を実際の事例を踏まえて初心者向けに徹底的に図解説していきます。
※先に言っておきますが、売り込みも紹介も一切しないのであしからず。
最近の僕の投資事情と3年以上の検証経験からみるEAの限界。
で、僕自身の投資事情についてですが、ここ最近ブログやメルマガの方ではそういった投資関係の話題に触れる事はなかったものの、実際には今現在も色々な案件に継続的に投資しています。
一時期かなり勉強していた、裁量トレード(自分自身で行うトレード)に関してはリアルビジネスが忙しくなってしまったのもあって、ここしばらく触れていませんが、
・MAM(マム)
・PAMM(パム)
などのある意味「放置型」の投資案件に関しては、相変わらず検証も兼ねて継続的に投資している感じです。(といっても資金をぶん投げているだけですが)
不動産投資に関しても、基本的には全部お任せでやってもらっています。
・・で。
この約3年でEA(自動売買ツール)だけでもたぶん累計70個程は稼働してきましたが、結論から言うとEAは今のところ90%以上が破綻してます。
総額にするといくら溶かしたか計算したくもないレベルです。
一時調子の良かったEAや、数年に渡って調子の良かったEAもありますが、この20年ぶりの超円安相場で、殆どのEAがぶっ飛んじゃっているのが実情なんですよね。
その、これまで色々なEAに投資してきた経験上、僕が思うのはやっぱり
「プログラムには限界がある」
という事。
リーマンショックしかり、イギリスのEU離脱しかり、今のコロナ渦やウクライナ情勢などの経済的に大きなニュースがあった際の「急激な相場変動」に対してプログラムではどうしても対応できないのが実情だと思います。
実際に殆どのEA(プログラム)では対応できなかった相場でも、PAMMやMAMではトレーダーによってしっかりと対応できていたりもするわけです。
※クリックで拡大します。
(例1(PAMM案件):軍資金100万円/2021年11月~の運用)
上記は2021年の11月から運用しているgold(金)のPAMMによる資産運用の一例です。
良く見て頂ければわかるかと思いますが、100万円の元手が「完全ほったらかし」で2,755,327円に膨れ上がっている状況になります。(その他出金分3,415,753円を差し引いた利益です)
また持越しポジション(含み益・含み損)なども一切ありません。(ロジック自体、即利確、損切するロジックです)
FX自動売買EAでよくみる
「月利30%!」
「勝率90%!」
というような派手な利回り(というかその時点で詐欺なんですけど)ではありませんが、昨今の急激な相場変動にも臨機応変に対応して安定的に利益を積み上げていってくれているわけです。
(※なぜ、それが可能になるのかなどの特徴や仕組みについても後述します)
また、以下のMAMは今月の15日から運用開始していますが、こちらもかなり安定してプロトレーダーが運用してくれています。
※クリックで拡大します。
(例2(MAM案件):軍資金100万円/2022年8月15日~の運用)
こちらはまだ運用開始から日が浅いですが、上記のPAMMと同じく軍資金は100万円で、僅か5日のトレードで+58,308円の利益が発生しています。
トレードスタイルもスキャルピングトレード(数分単位のトレード)のMAMなので、こちらも持越しポジション(含み益・含み損)などは一切なく即利確、損切するロジックです。
やはりPAMMやMAMのプロトレーダーの実力には脱帽するばかりです。(勿論、無条件に推奨するわけではなく、証券会社やトレーダーの実力によります)
いずれにせよ、この相場で自動売買EAが軒並み死んでいっている状況で、こういったケースを見ていると尚更
「同じ軍資金を投資するなら、より安定的な案件に投資すべき」
という結論に至っています。
(あくまでも僕の中で、ですが)
そこで今回は
「MAM?PAMM?それって一体なに?」
「自動売買トレードと何が違うの?」
という方の為に、MAM・PAMMの基礎的な仕組みや知識、注意点など、初心者でも理解できるように1から徹底図解説していきます。
※今回僕が投資している案件などは紹介しませんが、この記事を読めばスキームの仕組みは完全理解できますので、投資や資産運用に興味のある方は是非一読しておいてください。
目次
- 1 最近の僕の投資事情と3年以上の検証経験からみるEAの限界。
- 2 FX自動売買EAによる資産運用と、MAMとPAMMによる資産運用の違い
- 3 MAM(マム)とは?PAMM(パム)とは?
- 4 MAM(マム)PAMM(パム)の共通点:マネージドアカウントとは?
- 5 MAM(マム)とPAMM(パム)の違い
- 6 MAM(マム)PAMM(パム)の運用における成功報酬の相場
- 7 MAM(マム)PAMM(パム)で投資家とトレーダーがWIN-WINになりやすい理由
- 8 MAM(マム)とPAMM(パム)は合法?違法?
- 9 MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット
- 10 MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のデメリット
- 11 MAM(マム)PAMM(パム)で業者を選ぶ際の「4つ」のポイントと注意点
FX自動売買EAによる資産運用と、MAMとPAMMによる資産運用の違い
MT4(メタトレーダー4)とEA(自動売買ソフト)
まず、EA(自動売買ソフト)や、そのEAを用いた自動売買トレードに関しての仕組みについては以下でも少し解説していますが・・
めちゃめちゃシンプルに説明すると、
2,そのMT4の中で決められたロジック(法則)に従って自動的に売買を繰り返すソフトがEA(自動売買ソフト)である
という感じになります。
以下がMT4画面のキャプチャになりますが
このMT4(メタトレーダー4)はFX市場で
「チャートを見る」
「売買取引を行う」
などを行える「無料」の取引・分析ツールで、その他のツールに比べて使いやすく利便性が高い為、「FX取引においては世界的に最もメジャーな取引ツール」なんですね。
また、このMT4(メタトレーダー4)は
「EA(自動売買ソフト)もインストールできる」
という特徴があります。
EA(自動売買ソフト)は、文字通りFXのトレード(売買取引)を特定のロジック通りに「自動取引」するように指示してくれるプログラムです。
そしてそのEA(自動売買ソフト)を自由にインストールできるのがMT4(メタトレーダー4)というFX取引ツールだという事。
まあ、知らない分野だと難しく感じるかもしれませんが、イメージ的には先ほどの解説記事でも「例え」として出している通り、
・そのプラットフォームで実践する為のゲーム機のPS4やPS5(これがFXでいうMT4)
・そのゲーム機でプレイするゲームソフト(これがEA)
という感じで、言ってしまえばそのゲーム機(MT4)とゲームソフト(EA)さえあれば、あとは勝手にFX市場で売買取引(トレード)してくれるという事。
ただ勿論、その肝心の自動売買ソフト(EA)のロジック次第でトレードの結果は大きく左右されます。(利用するEAを間違えると、そもそもトレードで負けちゃうよって話です。)
そしてそのEAに関しては有料で販売されているもの、無料で提供されているものなど様々ありますが、ありもしない実績を掲げて販売・提供されているEA業者や案件がもの凄く多いんですよね。
その
・そういった業者が何故、そういったEAを無料で広めているのか
・そもそも何故、無料で自動売買ソフト(EA)が提供されるのか
といったビジネスの仕組みについては話が逸れるので気になれば以下の記事を参照ください
(※上記の記事では実際の事例を踏まえながら業界の実態も暴露しています。)
そんなこんなで、だからこそFX自動売買トレードを行いたいなら、その自動売買トレードを行うソフトであるEAを見極める力が必要になるわけですが、今回は話が逸れてしまうので上記の記事を参照頂ければと思います。
という事で、以上を踏まえた上でここからは
MAM(マム)とは?PAMM(パム)とは?
について触れていきます。
MAM(マム)PAMM(パム)は「略称」
まず
「MAM(マム)って何よ?」
「PAMM(パム)って何よ?」
って話ですが、これらMAM・PAMMというのは「略称」で本来の名称は以下になります。(※覚える必要は一切ありません)
・MAM=「Multi Account Manager」の略称
・PAMM=「Percentage Allocation Management Module」の略称
見ての通り本来の名称で呼ぶのは長すぎるので、トレーダーの間では上記の頭文字を取ってMAM(マム)やPAMM(パム)という略称で呼ばれているわけですが、これらはどちらも「マネージドアカウント」と呼ばれるFXの取引方法の一つになります。
MAM(マム)PAMM(パム)の共通点:マネージドアカウントとは?
そこで、「そのマネージドアカウントって何やねん」って話なんですが、一言で言えば、
「第三者に自己資金を任せて運用してもらう仕組み」
になります。
要は、
「FX口座に資金を投入して、プロのトレーダーに運用をしてもらう」
という事ですね。
イメージ的には以下のような感じです。
(※上記はイメージしやすいようにかなりざっくりとした図にしましたが、厳密には投資家側の口座の残高、資金比率によって発注されるロット数が変わります。)
先ほどのEA(自動売買ソフト)による自動売買トレードの場合、そのEAにトレードを任せていく形でしたよね。
要は、予めプログラミングされたロジック通りにシステム(EA)が勝手にトレードするだけだという事。
対してMAM(マム)やPAMM(パム)は、「システムやツール」などのプログラムではなく「プロのトレーダー(人間)」に資金運用を任せていく形になるので、言ってみれば
「投資ファンドや投資信託のFX版」
といった感じで、そのプロトレーダーの売買取引に連動して同じ売買取引を行ってくれる仕組みなわけです。(※厳密には違いますので、その点も追って解説します)
MAM(マム)とPAMM(パム)の違い
先ほど、MAM(マム)とPAMM(パム)はどちらも「マネージドアカウント」と呼ばれるFXの取引方法の一つである事を解説しました。
同じ、「マネージドアカウント」と呼ばれるFXの取引方法を用いているMAM(マム)とPAMM(パム)ですが、それぞれの違いとしては以下になります。
MAM(マム)とPAMM(パム)の違い【その1】
投資家の資金を管理する方法(口座)が違う
まず違うのが資金を管理する口座や方法です。
MAMとPAMMでは以下のように資金を管理する口座が違います。
(アカウントマネージャー/プロトレーダーの発注指示に連動してトレードが行われるだけ)
・PAMM→資金を預けた投資家のみが資金を移動できる「マスター口座」で資金を管理
(アカウントマネージャー/プロトレーダーが資金を引き出す事は不可能)
言ってしまえばMAMは投資家の口座への「発注権利しかない」という事ですね。
ただMAM(投資家が自分の口座で資金を管理)においても、PAMM(マスター口座で管理)においても、管理する口座こそ違えど資金の管理方法が違うだけで、アカウントマネージャー(トレーダーや運用業者側)が投資家(あなた)の資金を動かす事はできません。
つまり簡単に言うと
「トレーダー(や業者)に直接お金を預ける」
「トレーダーの口座に資金を入金する」
というわけではなく、あくまでも「自分に移動権限のある口座へ入金した資金を運用してもらう」という形になるので、トレードを委託している業者やトレーダーにあなたの資金が持ち逃げされるリスクは「0」だという事です。
また、業者によっては一定期間資金をロックアップされる事もありますが、健全なMAMM、PAMM案件であれば自分の資金を各口座から出金できないという事もありません。(※悪質な業者は除く)
先ほど、あくまでもイメージしてもらいやすくする為に
「MAMやPAMMは、投資ファンドや投資信託のFX版みたいなイメージ」
とお伝えしましたが、投資ファンドや投資信託などは、その運用委託会社(業者)に一度直接お金を預かってもらい運用してもらう形なので、悪質な運用会社(業者)に引っかかってしまうと理論上「いつでも持ち逃げできてしまう」というリスクがあります。
実際にそういう投資詐欺が昔沢山流行りましたが、MAMやPAMMはそういう心配も無いという事です。
MAM(マム)とPAMM(パム)の違い【その2】
取引状況をリアルタイムで閲覧・確認できるかできないか
上記のポイント(管理口座の違い)を踏まえた上で、以下の図をみて下さい。(青字が追加部分)
MAMもPAMMも、プロトレーダーと紐づけされた口座で自動的に売買取引される点は同じです。
そして先の通り、MAMは「投資家(MAMの利用者)が自分自身の口座」で資金を管理し、プロトレーダーのトレードがそのまま自分の口座に反映されていく形になるので、
・取引手法やロジック
・今抱えているポジションの損益
などの取引状況をリアルタイムで閲覧する事ができます。
また、投資家が途中でポジションを解消して決済してしまう事も可能です。
一方でPAMMは「マスター口座」で資金が管理されている為、今現在抱えているポジションなどをリアルタイムで閲覧する事ができず、取引結果だけが表示される形になります。(※とはいえ、前項の通りアカウントマネージャーが資金を引き出す事は不可能なのでその点は安心です)
・MAM=トレーダーの口座と「取引」と「収益」を紐づけ
・PAMM=トレーダーの口座と「収益」のみを紐づけ
MAMは親元のプロトレーダーがどのようなロジックで運用しているかなども見えるので比較的透明性が高いと言えますが、自分のトレード方法が見られたくない(ロジックを明かしたくない場合など)場合にPAMMが採用されます。
投資家視点でのデメリットとしてはトレード内容がブラックボックス化されているという点ですが、逆に裁量トレードスキルの無い投資家が、自分でポジションを解消できてしまう事がデメリットにもなりえますので一概にはなんとも言えません(※焦って決済してしまう事で本来の損益を獲得できない・・など)
MAM(マム)PAMM(パム)の運用における成功報酬の相場
MAM、PAMMもプロのトレーダー(アカウントマネージャー)に運用してもらうという事は既に解説した通りですが、もちろん親元のプロトレーダーもタダ(無料)で他人の資金を回す(トレードする)メリットはありません。
よってそのアカウントマネージャー(プロトレーダー)への報酬(あなたにとっての手数料)が発生してきます。
その手数料(アカウントマネージャー/プロトレーダーにとっての報酬)というのが
「出した利益に対して10%~30%程の成功報酬」
が平均的な相場になります。
この手数料(成功報酬)比率のふり幅については、実力の高い優秀なトレーダーである程高い傾向にあります。
ただ、優秀であればあった分、勝率や月間の利回りが高くなる事を考えると「手数料(成功報酬)のパーセンテージ」だけでトレーダーを選ぶ事は一概にできません。(そもそも負けるならトレードを任せる意味がないので)
また、ここも重要ですが、この手数料(報酬)は「トレーダーが出した利益から支払われる成功報酬」になるので、万が一損失を出してしまった場合は一切手数料(成功報酬)が運用元(プロトレーダー)に取られる事はありません。(このような方式をハイウォーターマーク方式と言います)
MAM(マム)PAMM(パム)で投資家とトレーダーがWIN-WINになりやすい理由
この手数料(成功報酬)を高いと捉えるか、安いと捉えるかは人それぞれかもしれませんが、ハイウォーターマーク方式はあくまでも「利益」に対する成功報酬ですから、
「全く裁量トレード(自分自身で行うトレード)スキルが無い方」
からすれば、
「プロのトレーダーに資金を回してもらって利益の70~90%は自分が貰える」
という事になるので、トレーダーの手腕次第では(例え手数料が高くても)かなりオイシイ投資案件だとも言えます。(例え50%の報酬を支払ったとしても「元々なかった利益」なわけですからね。)
もちろん、どんなに優秀なトレーダーであっても投資に絶対はありません。
ただ、親元のプロトレーダーとしても「自分が勝たないと(MAM・PAMMの利用ユーザーを勝たせないと)成功報酬が入ってこない」わけで、「勝てば勝った分自分の報酬が上がっていく」事になります。
つまりMAM・PAMMは先ほどの図の通り、
・運用するプロトレーダー=大きな資金を用意せずにトレードができる上に成功報酬を得る事ができる
といった感じで「資金を投じる利用者」と「親元のトレーダー」は、WINWINな関係にあるので、とくに不正を起こす理由が無い仕組みになっているという事です。
MAM(マム)とPAMM(パム)は合法?違法?
次に、「MAM、PAMMって、そもそも合法なの?」って話ですが、日本の金商品取引法では「投資運用業」に登録せずに他社、他人の資金を運用したり投資助言する事ができませんん。
次に掲げる契約を締結し、当該契約に基づき、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断に基づいて有価証券又はデリバティブ取引に係る権利に対する投資として、金銭その他の財産の運用(その指図を含む。以下同じ。)を行うこと。
イ 投資信託及び投資法人に関する法律第二条第十三項に規定する登録投資法人と締結する同法第百八十八条第一項第四号に規定する資産の運用に係る委託契約
ロ イに掲げるもののほか、当事者の一方が、相手方から、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断の全部又は一部を一任されるとともに、当該投資判断に基づき当該相手方のため投資を行うのに必要な権限を委任されることを内容とする契約(以下「投資一任契約」という。)
(参照:金融商品取引法第2条8項)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000025#5
要は、金融庁に届け出をしていない個人や業者がMAM、PAMMのサービスを提供すると違法になってしまうわけです。
その上で、個人のトレーダーがわざわざ投資運用業に登録するケースは少ないので、日本の法律では違法になるケースが多い、という事になりますが、海外のFX業者を使う場合は日本の法律が及ぶ事はありません。
※これはEAを使った自動売買トレードにおいても同様に言えます。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット
これまでの解説を踏まえ、ここからはMAM、PAMMによる資産運用のメリットとデメリットについて触れていきます。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット【その1】
裁量トレードの知識やスキルが一切無くても投資デビューできる
まず1つ目のメリットとしては何と言ってもこれですね。
FXの裁量トレードスキルを自分で習得するには、膨大な知識と経験を積んでいく必要がありますし、大きなリスクも伴いますが、MAM、PAMMに関してはプロのトレーダーに運用を任せていく事ができます。
この「裁量スキル無しで投資できる」という点では、自動売買ソフト(EA)による自動売買トレードにも同じ事が言えますが、先の通りMAMやPAMMはプログラムではなく、経験豊富なプロのトレーダー(生身の人間)がトレードしてくれるので、経済的に大きなニュース(例えばリーマンショックやイギリスのEU離脱など)のような相場になっても、その局面に応じて臨機応変に運用してくれる側面もあります。(勿論、トレーダーの実力次第ではありますが)
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット【その2】
海外FX業者の認定トレーダーによる運用だからソーシャルトレードやコピートレードよりも精度・期待値・信頼度が高く安全
MAM、PAMMのマネージドアカウントに似た仕組みとしてソーシャルトレードやコピートレードがありますが、MAMやPAMMの方が精度や期待値、信頼度が圧倒的に高く安全です。
なぜならトレーダーがMAMやPAMMのアカウントマネージャー(運用側)になるには、
・業者側からヘッドハンティング(スカウト)される
などして認定トレーダーにならなければいけないからです。
「よし!トレーダーとしてMAMで資金を集めて稼ごう!」と思っても、誰でも簡単にトレーダーになれるわけではないんですね。
ソーシャルトレードやコピートレードでトレードを公開しているトレーダーの質(実績)はピンキリですが、MAMやPAMMのアカウントマネージャーは、海外FX業者の厳正な審査をクリアして初めて他の投資家(MAM、PAMM利用者)の資金を実際に運用できるようになるわけです。
まあ、当たり前と言えば当たり前の話で、仮に
・実績の無いいい加減なトレーダー
など、誰でもアカウントマネージャー(トレーダー)になれてしまうと、損失を被った投資家からFX業者にクレームが行きますし、評判はガタ落ちですよね。
だからこそ海外FX業者側も責任を持って厳しい審査などを設けてアカウントマネージャー(トレーダー)を採用しているという事。(※悪質な業者を除く)
これは自分のお金を投資する投資家としては安心材料になりますね。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット【その3】
プロトレーダーへの成功報酬の割合が低い
ここまで
・運用するトレーダーは業者側の厳しい審査を通過した認定トレーダーである
というメリットをお伝えしましたが、先の通り成功報酬の相場は
「出した利益の10~30%程(実力のあるトレーダーほど高い傾向にある)」
ですので投資家(MAM・PAMM利用者)の取り分の方が大きくなります。
そもそも眠らせていた資金をプロのトレーダーに運用してもらえるわけですから、これは良心的な設定ではないでしょうか。
いずれにせよ先ほどもお伝えした通り、ハイウォーターマーク方式はあくまでも「利益」に対する成功報酬ですから、
「全く裁量トレード(自分自身で行うトレード)スキルが無い方」
からすれば、
「プロのトレーダーに資金を回してもらって利益の70~90%は自分が貰える」
という事になるので、トレーダーの手腕次第では(例え手数料が高くても)かなりオイシイ投資案件になりえるわけです。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のメリット【その4】
プロトレーダーへの成功報酬以外に必要コストが掛からない
先ほど解説した通り、MAM、PAMMでの資産運用時に掛かるコストは利益が出た時にだけ支払う成功報酬のみです。
自動売買EAはツールの購入費やレンタル料などが掛かる場合もありますが、そういった先立つ費用は一切掛かりません。
例えば日本の一般的な投資信託では
・投資信託を持ち続けている限り発生し続ける信託報酬(資産の1~2%)
・途中で決済する時の手数料(金額の数%)
が発生しますが、多くのマネージドアカウントではそういう細かい必須手数料も一切掛からないんですね。
0スタートの初心者からすると、このコスト面もメリットの1つと言えます。
また、先ほどもお伝えした通り、アカウントマネージャー(運営やプロトレーダー)はMAM・PAMM利用者の資金運用で利益を上げないと成功報酬が一円たりとも入ってこない仕組みになっています。
よって、親元となるアカウントマネージャーも「資金を集めて運用するだけ稼げる」わけではないので真剣に「勝つために運用」してくれるわけです。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のデメリット
次にMAM、PAMMを利用して資産運用していく際のデメリットとしては以下です。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のデメリット【その1】
裁量トレードスキルが身に付かない
MAMもPAMMも「第三者に運用を任せていく」スタンスになるので裁量トレードのスキルは身につきません。
先で解説した通り、自分の口座で運用していくMAMの場合は
・取引手法やロジック
・今抱えているポジションの損益
などの取引状況をリアルタイムで閲覧する事ができるので、そのロジックを参考にして勉強していく事も可能ですが、とくにトレードに関する解説などがあるわけでもありませんので、それだけを参考にしてスキルアップしていくのはなかなかハードルが高いはず。
また、PAMMに関してはそれらもブラックボックス化されているので閲覧できません。
これはEA利用によるFX自動売買と同様ですが、いずれにせよ「裁量トレードスキルを磨きたい」という方にとっては(あくまでもスキル向上という良いでは)目的達成に繋がらないトレード手法だと言えます。
一方で「自分でトレードスキルなんて身に付ける気はないけど、自分の資金をプロトレーダーに運用してもらいたい」という方にとってMAMやPAMMは好条件な投資案件だと言えます。
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のデメリット【その2】
「100%利益が出る」「必ず儲かる」わけではない
これは「デメリット」というか当然の話ですが、どんな投資案件でも、どんなトレード手法でも「絶対に儲かる」という話はありません。(そんなものは全て詐欺です)
先の通り、MAM,PAMMは基本的に
・運用するトレーダーは業者側の厳しい審査を通過した認定トレーダーである
ので、
・自分自身でトレードしていく
・コピートレードやソーシャルトレードで運用していく
よりも精度や期待値は高いと言えますが、どんなに優秀なプロトレーダーであろうと損失が出てしまう時もあります。
とはいえ、マネージドアカウント(MAM、PAMM)は「利益が出ない=プロトレーダーへの成功報酬も発生しない」ので、それ以外の余計なコストは発生しません。
そのあたりの仕組みをしっかりと理解した上で、自己責任で投資していく必要があります。(MAM、PAMM業者を選ぶ際の注意点についても後述します)
MAM(マム)PAMM(パム)による資産運用のデメリット【その3】
ロックアップ期間や業者のルールによる出金の自由度
MAM、PAMMは運用業者によって
・ポジションを持っている間は出金できない
・一か月のうち●●日~●●日の間のみ出金可能
などと出金に関するルールや制限が異なりますので、予めしっかりと確認した上で業者選びを行う必要があります。
(悪質な業者は出金させてくれない場合などもあるので注意が必要です。※こちらも後述します)
MAM(マム)PAMM(パム)で業者を選ぶ際の「4つ」のポイントと注意点
まずMAM、PAMM双方において大前提として言えるのが、
「運用を任せるプロトレーダーの手腕(実力)に結果(利益)が全て左右される」
という事。
言うまでもありませんが、運用を任せるプロトレーダーの実力や実績が乏しければ、トレードを任せる意味は無いどころか、損しかありません。
一方で資産運用を任せる相手が、実力のある優秀なトレーダーであれば、自分に裁量トレードのスキルが一切無くても、安定的に資金を運用してもらう事ができるわけです。
それこそ先ほどもお伝えしたように、世界的に大きな経済の動き「●●ショック」など、EA(システム)のロジックでは対応できないような「予期せぬ相場」に陥った局面などでも、長い経験や広い知識を持った優秀なトレーダー(人間)なら臨機応変に対応できたりもします
もちろん、これもトレーダーの手腕によりますが、トレーダーによってはEAによる自動売買よりも圧倒的かつ安定的に資産運用できるわけです。
つまりEAを用いた自動売買トレードの場合は、そのEAのロジックや実績で見極める必要がありますが、MAM、PAMM案件の場合は、そのトレーダーの手腕(実力)や「条件」などをしっかりと確認・見極める必要があるという事。
具体的には
(実際にどのくらいの期間でどのくらいの実績を出しているか、など)
・LPOA(トレードの委任契約書)の内容や条件
(注意点などが掲載されているので、万が一でも不合理な条件などがない様に最初に目を通す)
(※LPOA=Limited Power of Attorney Form (限定委任状と呼ばれる簡単な契約書)の事で、このLPOAを交わすことによって、あなたの口座と親元となるトレーダーの口座が紐づけされてトレーダーの発注指示がリンクされる形になります。)
・出金タイミングやロックアップ期間(一定の期間出金できない期間)など
(特定の期間のみ出金できる案件や、ポジションの有無によって出金できるかどうかが変わるケースもあります)
・トレーダーのトレードスタイル
(※1、そのトレーダーのトレードスタイルがスイング・デイトレ・スキャルピングのどのタイプなのか?どの通貨でトレードしていくのか?ナンピンやマーチンを積極的に行っていくのか?ポジションは多く持たないタイプなのか?などなど、見るべきポイントは沢山あります)
(※2、そのあたりのナンピン・マーチンなどのトレードロジックについては以下でも詳しく図解説しています。)
→無料EAのよくあるロジックと危険性を実際の事例を元に解説
これらをしっかりと見極めて投資する必要があるという事です。
また、中には出金を拒否する悪質な取引所などもありますので、そういった部分も予めしっかりと確認しておく必要があります。
【まとめ】結局のところ、MAM(マム)とPAMM(パム)、どっちが良い?
ここまで
・MAMとPAMMの違い
・MAMとPAMMで資産運用する際のメリット
・MAMとPAMMで資産運用する際のデメリット
・MAMとPAMMで資産運用する際に意識すべき4つの注意点
について具体的に掘り下げて図解説してきました。
知識0の方でも理解できるように解説したので、少し長くなってしまいましたが、おそらく一通りはご理解いただけたんじゃないかなと思います。
知らない用語ばかりでとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、仕組みは極めてシンプルですし、実際に行っていく事は
「専用の口座を開設してプロトレーダーに運用してもらうだけ」
ですので、業者選びさえ間違わなければ裁量トレードスキル0の方でも眠らせていた資産を運用していく事ができます。
MAMとPAMMの違いを踏まえた上で「どちらが良いか」というのは一概に言えませんが、結局のところMAMもPAMMもそのトレーダーの実力次第ですので、それこそ先ほど挙げた4つのポイント(注意点)を押さえて見極めていく他無いと思います。
・これまでのMAM、PAMMでのパフォーマンス
(実際にどのくらいの期間でどのくらいの実績を出しているか、など)
・LPOA(トレードの委任契約書)の内容や条件
(注意点などが掲載されているので、万が一でも不合理な条件などがない様に最初に目を通す)
・出金タイミングやロックアップ期間(一定の期間出金できない期間)など
(特定の期間のみ出金できる案件や、ポジションの有無によって出金できるかどうかが変わるケースもあります)
・トレーダーのトレードスタイル
(※1、そのトレーダーのトレードスタイルがスイング・デイトレ・スキャルピングのどのタイプなのか?どの通貨でトレードしていくのか?ナンピンやマーチンを積極的に行っていくのか?ポジションは多く持たないタイプなのか?などなど、見るべきポイントは沢山あります)
(※2、そのあたりのナンピン・マーチンなどのトレードロジックについては以下でも詳しく図解説しています。)
→無料EAのよくあるロジックと危険性を実際の事例を元に解説
MAM、PAMMに興味のある方は是非、これらをしっかりと見極めて資産運用ライフを始めてみてください。
ではでは。
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